エピソード9考察<6>気になるあれこれ

    今回はちょっと気になっちゃったあれこれ。
    まずはこのコマ

    黒い騎士のカラーイラストでもどっちともとれるものがありますね

    これって、アンドレ?べルナール?

    話の流れと黒塗りの縁どりのこのお洋服が
    ジャルジェ家のお仕着せのように見えることから
    アンドレと考えることもできるし

    いやいや、左目パッチリだし、なまいきそうだし、やはりべルナールじゃないとも思える。
    フェルゼンこの後、『あのべルナール・シャトレとお前の息子か』って言っているし。

    う~んどっちなんでしょ?私はアンドレだといいなと思っています。

    もう一人これは誰?を

    横でロザリーが泣き崩れていたらソフィア確定だったんだけど

    フェルゼンの死もジェロさまの衝撃も乗り越えてたどり着いたラスト。
    安らかな顔の夫人と それを見守る青年の美しい涙。
    爽やかで感動的なラストでした。

    ああ!ロザリー数奇な運命に翻弄され激動の時代を乗り越え
    息子の成長を見届け 愛する方々のもとへ安らかに旅立たれたのね。

    と、思ってうるっとしたのですが
    いや、あの万年少女のロザリーが白髪の老女になったにしては
    フランソワ若過ぎね?

    で、よく見ると これはソフィア?そう思えてきました。
    いやそもそもこれって死んでいるわけじゃないかもしれないし。

    気になり始めたら わけがわからなくなってしまいました(笑)

    そして、何気にツボだったこの方

    お屋敷風ミステリーにはこの手の人物が欠かせないわ

    おそらくジェロさまと秘密を共有し、
    現在の暮らしをお支えしていると思われるこの人物。

    ただならぬ雰囲気はもしやあちら側の方なのでしょうか?

    お次は誰がやったの?

    もしや、今後への伏線?

    この後やられたもう一人も含めて
    始めは全部ジェロさまがなさったと思ったのですが
    よく考えればそうとも限らないですよね。

    最期は一番気になったフェルゼン伯が
    あまりもオスカルさまを思い出し過ぎるということ

    どっちも好きでわるいか!

    アントワネットさまに勝るとも劣らない回想ぶり。
    死に際でも二人同時に思っています。

    アントワネットさまが薄絹なのは逢瀬の夜を思って?多少衣装が違うのは長い月日のせいで記憶があいまいになっているからかしら?

    それで思い当たったのが本編のこの言葉。

    『もしも はじめてあったとき おまえが女性だとわかっていたら……』

    あれって マジだったんですか!?

    オスカルさまへの気遣いじゃなくて 本気で恋しちゃってて
    でも、先にアントワネットさまと心通わしちゃったから
    裏切れないから 泣く泣くおまえは諦めるってことだったとか!?

    で、この回想なのですか?
    オスカルさまがドレスを着て自分への溢れんばかりの想いを示してくれた時と
    実はもう別の男に心変わりしちゃったとはっきりわかった時と。

    いやいや これはゲスの勘繰りというやつですね。すみません。

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    エピソード9考察<5>色々な方々

    エピソード9には先に紹介した3人以外にも
    魅力的な方々が登場しています。

    まずはエピソード9の副主人公ともいえるフランソワ君

    べルナールのようにまっすぐでロザリーのように強く

    彼は「ベルサイユのばら」の登場人物が次々と亡くなっていく中で
    それとは逆に新しい時代を生きる象徴として存在していました。
    彼の前向きな強さはエピソード9全体を明るく照らしてくれていた気がします。

    彼の年若さが まだ未熟であると同時に
    希望を抱いて未来を見つめることができるのだということを示していました。
    それが見事なまでにエピソード9全体のストーリー展開に絡まって輝いていました。

    始めは未熟さゆえにハラハラさせられ 
    やがてあのロザリーとべルナールの子にふさわしい青年に成長していくとともに
    しっかりと未来を見据え自分の生きる道を見つけていく過程は
    昔を懐かしみ 亡くなった方々をしのぶばかりになってしまいがちな
    他の登場人物達と好対照でした。

    彼がいなければ エピソード9はあまりにも悲しいお話になってしまったかもしれません。
    エピソード9のラストも彼のおかげで爽やかに締めくくられました。

    そのフランソワ君の新たなる友人ファビアン・ノーベル
    彼はやはり ノーベル賞のノーベルにゆかりの人物であると
    池田理代子先生のブログに書かれていました。

    若き日に良き友を得ることは人生の上限を何倍にも引上げ生きる意味を深くする

    彼はフランソワ君いわく『何となく 父さんを思い出させるような人』
    その言葉通り彼は共和制を打ち立てるための活動をしている活動家でした。

    そして、多くの革命家がそうであるように
    彼もまた騒乱の中その命を落とします。

    その彼の最後の言葉がフランソワにスウェーデンに
    留まることを決意させた一因であることは想像に難くないでしょう。

    とはいえ、異国で得たかけがえのない友。
    素晴らしい力を持った青年の死はやはり見ていてとても辛かったです。

    最後はソフィア嬢です。

    人の人生の傍らに咲く花もある


    エピソード5でジェロさまに

    『いつか…もしも生きて再びお会いすることがあらば………
    ……今度はあなたをこの腕に抱きしめてのくちづけを許して下さるか…?』

    そう言われてコクン……とうなずかれたソフィア嬢。

    それなのに…

    再開は果たし 今は連絡を取り合う仲のようですが
    それは彼女が望んでいた関係ではないような気がしました。
    ジェロさまのことを語り終えた後姿はあまりにも悲しげでしたから。

    自分の大切にしていた人たちはみんないってしまう…・・・

    『いずれ私たちも…ね…』

    その場にいたのはソフィア以外はロザリーとフランソワ。
    二人ともまだまだあちらに逝くのは早い人たちです。

    だから、今すぐでなくともいずれは 運命の時が来て命が尽きて 
    私たちもあちらに逝けるわねという意味だと受け取ることもできます。

    また、違った見方をしてこの私たちというのを 
    大切な人々をやはり見送り続けてきたロザリーを
    同胞として思う言葉だととることもできます。
    そして”いずれ”とは 今はまだ…という含みであると。
    もちろんまだ死ぬような年ではないということもあるのでしょうが
    もし、逝ってしまった人たちのところへ今すぐ行きたい気持ちだけであるなら
     ”もうすぐ”とか ”わたしもすぐに”とかいう表現になりそうな気がします。

    自分も先に逝った人々のところに行きたいと思う気持ちもあるけれど
    まだ何も生き切った証が無いのに
    年老いてしまったという悲しみも含まれている気がするのです。
    できればなにか、なにか自分の人生のなにかをつかみたい。

    けれどソフィア嬢は自分がどう生きたかったのか
    わからないのかもしれません。

    賢く美しい貴婦人であられたソフィア嬢は
    悩みと苦悩におぼれる兄を最後まで支え続けました。
    それなのにその兄は自ら死地におもむくかのようにして逝ってしまいました。

    そしてソフィア嬢は心惹かれる男性に巡り合えても
    プライドの高さゆえに その愛を乞うことも 
    その想いを自ら自覚することさえもためらってしまっていたのかもしれません。
    そうしている間にその男性は自分とは違う世界の住人となってしまいました。
    ソフィア嬢はそれでもなお兄のようになにもかもかなぐり捨てて愛に殉ずることはできず
    その男性の世界に足を踏み入れることはありませんでした。


     

    エピソード9考察<4>ジェローデル

    全く予想もしていなかった展開だったのがこの人フローリアン・F・ド・ジェローデル。
    もはや、エピソードシリーズのトップを張る存在感になってきましたね。
    相変わらずのワイルドわたあめぶりでの登場でした。

    何もここまで乱暴にしなくても

    ジェロさまはエピソード5でソフィアと別れパリに向かわれ
    その後イギリスで亡命生活を送られていたようです。

    思わずジョゼフ殿下!と叫びそうになりました

    今現在暮しには困っていらっしゃらないようなのですが
    いったい、何で生計をたてていらっしゃるのか?
    そもそもどうして 彼は”違う時間を生きる存在”となってしまわれましたのか?
    謎がまた深まってしまいましたね。

    それにしても登場回数がさほど多くないにもかかわらず
    エピソード9の話題をかっさらってしまった感がありますね。
    それほどインパクトと意外性があったわけです。

    そういえば本編でも ジェロさまは出番はさほど多くないに割に
    印象深い名シーンがいくつもありますね。
    それだけ際立った方なのですね。

    本編のエレガントワカメジェロさまも
    エピソードのワイルドわたあめジェロさまも
    それぞれとっても素敵で 大好きです。

    今後も大いに活躍してくださることを楽しみにしています。

    エピソード9考察<3>フェルゼン

    エピソード9が始まった時はスウェーデンにたどり着いたロザリーが
    フェルゼン伯と昔を懐かしむシーンがあればいいなくらいに思っていたのですが
    まさかこんなにがっつり登場されるとは嬉しいサプライズでした。

    どんなお姿で登場されるか正直ドキドキでした。
    ソフィアの『すっかり違う人』発言もありましたから。
    けれど予想よりずっと素敵なお姿でした。

    眉毛が白抜きになりました

    年より老けて見えることで
    長年の苦悩がにじみ出ていて とてもおいたわしかったです。
    そしてそのお姿で 帰らぬ日々に想いを馳せらせるシーンは
    胸にジーンときてしまいました。本当に美しい日々だったのだと。

    ルイ16世は記憶抹消

    その上で彼が出した結論をロザリーは受け入れるしかないと感じたのですね。
    帰り際、ふと目を止めたフランソワの名前に驚くフェルゼン。

    フランソワという名前こそ 珍しくはないのかもしれませんが
    ロザリーの子供で まして昔語りをした後であれば
    オスカルゆかりの名前であることは直感的にわかることでしょう。

    この時フェルゼンは、過去にしがみ付き 時を止めてしまった自分とは違い
    信念に生きて 死んで逝った友の方が
    生き生きと生きているかのような感覚を感じたのかもしれません。

    若くこれからの未来に生きるフランソワ。
    彼はロザリーを通して オスカルの想いを知らず知らずに
    受け取っているのだと感じずにはいられない。

    彼に後を託すかのごとく、言葉をかけ
    フェルゼンは背を向けて覚悟の一歩を踏み出したのです。

    その後に続くフェルゼンの最期は本当に臨場感があり
    ブルブル震える想いでゆっくりページをめくりました。

    そうして、おとずれた最期の最後の時。
    美しく懐かしい方々が現れ、やっと彼の苦悩が終わるのだと
    涙が溢れそうになるのをこらえてページをめくりました。

    ・・・うっ!?

    何か?目の端に・・・?

    嫌な予感を感じ 涙が引っ込みました(笑)

    右ページの右上から恐る恐る左ページを視界に入れないように
    視線を走らせ 覚悟を決めて左ページを直視しました。

    キタ―!!!!!!!!

    そうです!それでこそ 池田理代子先生!
    すんなり 美しく終れるはず あるわけなかったのです!

    それにしても 最期のモノローグが

    『このような姿で……!!』

    というのではちょっとあんまりな感じがしました(別な意味の涙が出そうでした)
    けれど歴史の悲劇を美化しないという意味ではこれが正しいのかもしれません。

    フェルゼンの願った通りフランソワは時代の行く末を見届けることでしょう。

    そして、現代。ソフィアの言葉通り
    フェルゼンがアントワネットさまに捧げた愛について
    歴史家たちはわずかに残された愛の痕跡を丹念に探り出し救い上げ
    彼の愛と死と生き方の意味を問うています。

    エピソード9考察<2>ロザリー

    エピソード9には「ベルサイユのばら」の重要人物3人のその後が描かれていました。
    今回はロザリー編ということですので
    まずはその中からロザリーについてお話したいと思います。

    「ベルサイユのばら」の続編ともいえる
    「エロイカ(栄光のナポレオン)」ではナポレオン暗殺後
    ロザリーとフランソワの登場回数は格段に少なくなり
    無事にスウェーデンにたどり着いたこと ベルナドット夫妻の息子
    後のオスカル1世の教育係になったことくらいしかわかりませんでしたが
    今回のエピソードでその間の事が明らかになりました。

    本編や「エロイカ」と今回のエピソードの違いは
    ロザリーの弱さが全面に出ていることだと思います。

    もちろん本編のロザリーもよく泣いていましたが
    いざという時はびっくりするほどの強さを示していました。

    今回は息子を守るためにも逃亡しなければならないという
    危機的状況でありながら、投げやりになったり嘆き悲しんでいたりしました。

    自分が春風だって自覚していたんですね

    スウェーデンに落ち着いてからもときおり涙を見せています。

    大変な時より落ち着いてしまってからの方がより悲しみに暮れてしまうものかもしれません

    ”ああ 人間らしくて こういうのもいいな”と思いました。

    本編はどちらかというと理想的というか崇高な感じで
    エピソードシリーズは生身の人間らしさが感じられるなと思います。

    それでも やはり ロザリーはロザリー
    悲しみつつも時代の流れを見つめ続け
    どれほど辛くとも 受け入れなければならないことが分かり
    息子の未来を後押しするのです。

    フランソワ君のお嫁さんにも春風でいてあげてほしいな

    やはり、ロザリーは強い女性なのだと 完結篇を読んだ後、改めて感じました。


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    青林

    Author:青林
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    ただいま、コメントへのお返事は基本的にはしておりませんが、頂いたコメントは大切に読ませていただいています。ありがとうございます。

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