アニメ版ベルサイユのばら萌え語り(9)            フェルゼン名残りの輪舞

    うおぉぉぉ 先週はついに「フェルゼン名残りの輪舞」でしたね。
    実はこの回、これから放送される第25話「かた恋のメヌエット」と
    微妙な対をなしているのですが そのお話はまた今度にしますね。

    さて、この回は
    アントワネットとフェルゼンの苦しい恋。
    それを見なければならない オスカルのかた恋。
    さらにそのオスカルを見つめるアンドレ。

    4人の恋が絡み合ってすべてが 切ない苦しみの愛に染められるのです。

    出だしから アントワネットとフェルゼンの切ない逢瀬で始まり
    その苦しみから逃れるように フェルゼンは友人であるオスカルに会いに来ます。
    楽しい友とのひと時を 演じようと フェルゼンも オスカルも 
    無理をしている感じが見ていて辛いのです。

    そしてアンドレもまた オスカルの心がついに 
    別の男のものになってしまったことに苦しみます。

    貴族の身分はないけれど りんごは沢山ある


    この時の心境 まさに礼服を着てオスカルが踊っていた時
    原作のアンドレが語っていました。

    「オスカルの心を ほかの男がとらえていくのを…
    ただ だまって見つめていなければならん…」

    これをアニばらのアンドレは

    「愛し…愛されて何がつらい…打ち明けることすら できない恋だって
    この世にはごまんとあるんだ」
    とひとりごとのように つぶやいています。

    この言葉 わたしは オスカルが聞いていたのではないかと思えるのです。
    それを あえて 聞かなかったふりをして アンドレを剣に誘います。

    アニばらのオスカルのアンドレへの甘え方は複雑で
    こうして剣を交えることで 原作のオスカルがアンドレに寄りかかるのと
    おなじような意味をもつことがある気がします。

    この時 彼女は気づいていたのでしょうか。
    アンドレもまた 自分に苦しい恋を向けていることに

    後に第29話で
    「一緒にいながら愛されていることに 気づかなかった愛 アンドレの自分に対する愛」と
    ナレーションが入りますがこれがそのまま アンドレの愛に気づいてなかったと言えるのか
    微妙な言い回しです。

    さらに 第37話では
    「おまえに愛されているのを知りながらフェルゼンを愛した」と
    オスカル自身が語っています。

    もしかしたら オスカルは無意識にアンドレに愛されていると感じていたのだけれど
    それに気づかないようにしていたのかもしれません。

    気付いても その愛に応えることはできない。
    気付いてしまったら もう 今までのようにはいられなくなってしまう。
    傍で 支えてもらうわけにはいかなくなる。
    オスカルが女であるなら こんなずるさも持ち合わせていても不思議ではありません。

    アンドレのためにも 気付くわけにはいかないのです。
    アンドレの立場はジャルジェ家の使用人。
    彼の愛に応えられないのにそのことを意識の表に出してしまえば
    彼は屋敷に居辛くなります。

    現に 彼の告白の後 オスカルは彼を遠ざけています。

    アニばらのオスカルは 本当にフェルゼンを愛していたと思います。
    ”打ち明けることすら できない恋”それはオスカル自身にもいえること。
    そして 女のずるさはここでも顔を覗かせます。

    フェルゼンの心が誰のものかわかっているので 思いを告げることをしないのです。
    アンドレのそれとは違い 貴族どうしのフェルゼンとなら 愛し合ってもいいのですから
    告白してみる価値はあるのかもしれません。

    けれど 勝算の薄い賭けに出るより このまま友人でいたい。
    気まずくなるのは嫌だ。という思い。

    けれど 目の前で愛した男が 別の女性を愛しているはやはり 苦しい。
    自分だって 女として見てほしい けれど けれど…

    出口の見えない 自分でも 明確にわかりたくない 自分の気持ちを
    オスカルは 自分を愛してくれているやさしい男にぶつけてしまうのです。

    時に剣で 時に怒りで ・・・

    そして彼女は彼がそれを受け入れてくれることを知っているのです。

    降りつぐ雨の時 必ず彼は何も言わなくても来てくれる。
    苦しみの闇を 一緒に乗り越え照らしてくれる

    舞踏会に行きたくないというわがままをアンドレにぶつけ
    彼と共に乗り越えます。

    けれど その直後 フェルゼンは愛ゆえに ふたたびオスカルの前から消えてしまいます。
    以前は オスカル自身が進言し 国へ帰りました。
    この時 オスカルはフェルゼンへの明確な想いを持っていなかったし、
    命の危険のあるところへ行くわけではありませんでした。

    今回はオスカルは彼への想いを自覚しています。
    そして 戦場へ赴く彼のために涙を流します。
    そんな 彼女をアンドレは見守るしかないのです。

    さて ここまで オスカルのずるさという表現をしてきましたが
    私自身はオスカルはずるくないと思っています。
    オスカルがアンドレにしていることは 表に出ている行動だけなら
    幼馴染で親友としては普通のことだからです。
    フェルゼンへの対応も友人として 当然の態度と言えるでしょう。

    ずるいと感じているのはオスカルの無意識にある本当の心
    オスカルの行動だけをみれば 何もずるいことはないのですが
    自分の気持ちを自分に偽っているので どこか 後ろめたい表情になってしまう。

    ベルサイユのばらで 中心メンバー4人のうち3人は 
    始めから 明確に自分の愛する人を自覚していますが
    オスカルだけは 複雑な心の動きをしています。

    これこそが オスカルの魅力であり ひとによって大きく意見の分かれるところなのです。
    従いまして 今後私がお話することも青林それ絶対違うよ!
    強く思われる方がいると思いますし、それでいいと思います。

    なぜなら これは正解のないものだからです。
    強いて言うならあなたが感じたことが正解ということ。
    わたしはこれから 数多い正解の中の たった一例をお話するにすぎないのです。
    このオスカルの恋についての続きは 第26話「黒い騎士に会いたい!」の放送日に。

    そして 今日の放送は第21話「黒ばらは夜ひらく」

    http://www9.nhk.or.jp/anime/versailles/

    今後 印象的な場面で使われるアニメオリジナルの
    ノルマンディーの別荘が登場です。
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