Bon anniversaire! アンドレ

    アンドレ君のお誕生日に寄せて 詩を書きました。

    サイトにも同じ詩がUPしてありますが 
    イラスト付きの為 制限がつけてあります。
    そちらを ご覧になりたい方は 「その他」の一番上をご覧ください。

    ー ソレイユ ー

    おまえは わたしのことを 光と言うけれど
    わたしには おまえこそ あたたかな太陽の光なんだ。

    太陽は 何も言わず 無償でその暖かい日差しを注いでくれる。
    その陽光は いつの日にも 規則正しく天空にあり 揺るがない。

    だから…

    あまりに 当たり前になってしまっていて
    それが どれだけ 得難いものであるのか 気づけなかった。

    わたしを 連れて闇夜の国に 旅立とうと考えるほど
    誰にも渡したくないと 愛してくれた。

    たとえ 永遠の別れになろうとも わたしの命と引き換えにと 
    父上にその命を投げ出してくれた。

    全ては わたしへの愛ゆえに

    わたしを愛するあまり おまえの人生 全てをかけさせてしまった。
    そんなおまえに わたしは何ができるのだろう。

    本当は分かっている。

    太陽が見返りを求めないように
    おまえも また いつもの笑顔で

    「気にするな。おれは好きでおまえの傍にいるんだ」

    そう言うのだろう。

    本当は分かっている。

    その温かな黒の瞳に揺らぐ想いに出会う度
    服を全てはぎ取り 抱きすくめるように 視線が絡むから
    わたしに 触れる時 指先が微かに震えるから
    耳元で 声を潜める時 吐息がかからぬよう 息をつめるから

    愛されている…

    その圧倒的な 愛の陽光の大きさに

    それに報いるなど 不可能ではないかと感じる。

    けれど…

    おまえに 感謝と わたしの誠を伝えたい。
    おまえには かなわないけれど わたしの精一杯の愛を 伝えたい。

    だから 今宵わたしの全てを おまえに捧げよう。
    おまえが 望むもの 

    おまえが 唯一 欲しているもの。

    わたしが 唯一 差し出せるもの。

    気に入ってくれるだろうか?
    がっかりさせたりしないだろうか?
    おまえはすでに 知っているのだろうから。

    けれど わたしには もうこれしかない。
    心を込めて 弓を弾く。
    今まで 私自身の労力で おまえのためにしてやれたことと言えば
    バイオリンを弾いて聞かせてやることくらいだった。

    そして 今宵は…

    扉が ノックもなしに 開く。
    わたしの 贈り物を おまえは喜んでくれるだろうか…




    「信じられないくらい 幸せだよ」と言うと
    おまえは嬉しそうに微笑んで おれの肩口に顔を乗せ

    「太陽の匂いがする」そう言って 髪に顔を寄せた。

    おまえの体は 夜風にさらされていたからだろうか
    ひんやり冷たかったが すぐに熱を帯びてきた。

    震える体は やがてうっとりと 汗ばみ 
    立ち上る香りは おれの理性をかき消してしまう。

    「おまえの…ものに…」
    その言葉を真に受けていいのだろうか?

    もし 違っていたとしても もう遅い。
    おれは おまえをこの腕の中に閉じ込めて 二度と放すつもりはない。

    もう誰にも渡さない。
    こんな 可愛いおまえを おれ以外の男に見せたりはしない。

    繋がりの中に 互いの想いの深さを確かめ合い
    永遠の愛を誓う。

    "おれも 永遠におまえのものだ。"




    本当におまえは太陽だったんだな。
    近づいて 触れ合ってしまったなら
    火傷をしてしまいそうなくらい 熱い。

    体の芯を貫く その熱に 全身を内側から 溶かされてしまいそう。
    次々 襲い来る波に 意識が遠のき 何も考えられない。

    ―太陽の光は 波のようなんだ。

    いつか読んだ本に書いてあった

    ―太陽の光は 多くのものを育むけれど 
    近づき過ぎると 全てを焼き尽くしてしまうのだよ。

    どうか わたしを焼き尽くして
    おまえに溶け込み同化して 二度と離れられないように

    体が熱い 熱くて 熱くて 苦しいくらいだ。
    高まりと陶酔の中で不安と恐れが消えていく。

    おまえに贈り物をするはずだったのに
    またおまえに もらってしまった。
    たとえようのない 喜びを

    「愛しているよ…」
    それでも 涙を流して おまえは喜んでくれた。
    狂おしく 熱く おまえに沈んでいく…




    太陽が消えてしまうなんて そんなことがあるわけがない!
    おまえが わたしを置いて逝くなんて!!!

    生きられない…
    おまえのいない世界では

    漆黒の闇の中で ひとりで どうすればいいというんだ?
    暗くて 寂しくて 凍りつきそうだ。
    太陽は天に帰ってしまうと言うのか?

    なぜ わたしの盾となった?
    おまえなしでは生きられないのだと 
    どうしてわからなかったんだ!!!




    ―太陽は沈んでも また 昇る

    おまえと昔 読んだ本に書いてあった。
    それは本当だったんだな。

    誰が私を抱き上げてくれているのか
    目を開けなくても分かる。
    迎えにきてくれたのだろう。

    辛い闇を抜けたら またおまえの太陽のような笑顔に会えた。
    「もう 離れることはないんだよ。」

    導かれた天空の 神の宮殿には 身分も争いもなく
    愛だけが 溢れていた。

    そっと 触れる。
    夕べ 冷たかったおまえの頬は 熱かった。
    抱き寄せられた体は すでに 熱くたぎり
    再び その熱に溶かされる喜びに わたしの体も熱くなる。

    もはや 沈むことのなくなった太陽。
    わたしは太陽とひとつになり 永遠の愛の中 天空に憩う。

    FIN
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