袖すり合うも多生の縁<26>

    アンドレはグゥ~となる腹を押さえて べッドに寝転んでいた。
    さっき見た光景が目に焼き付いて 体が火照って仕方ない。

    一瞬ではあったが確かにオスカルの胸には 膨らみがあった。
    慌てて隠したくて自分の濡れたジャケットを被せてしまった。

    どんなに ボーイッシュな格好をしていても もう十四だ。
    自分の体が変わったようにオスカルもどんどん 大人になっている。

    大人に…

    その言葉に顔が赤らむ。体の奥が熱くなり 突き上げてくるものがある。
    そっと手を伸ばしかけた時、

    「アンドレ いるか?」
    ビックリして 飛び起きるのと オスカルが入ってくるのが同時だった。
    幸い彼の股間は折りたたまれたようにかかったタオルケットで隠されていた。

    「今日は悪かったな」
    めずらしくオスカルが謝ってくる。
    「サンドイッチとコーヒーだ」
    紙袋をアンドレに手渡すと 机の椅子をアンドレの傍に寄せた。
    「どうした?食べろよ」
    「あ…うん…」
    背もたれに掛けた腕に頭を乗せて 斜めにアンドレを見る。
    アンドレはその目が怖い。
    自分のよこしまな気持ちと行為を知られてはいないかと。

    「いただきます。」
    お行儀よく手を合わせる。キリスト教的な 指を曲げた手の組み方ではない。
    指をまっすぐに揃えて合わせるのだ。
    彼の父方の祖母が日本人だったそうで 彼女の祖国の習慣なのだそうだ。

    パクパク食べるアンドレを頬を腕に付けてオスカルは眺めている。
    「何だよ。じろじろみるなよ」
    「わるい わるい アンドレ」
    「ったく」

    ムッとしながら大口開けて サンドイッチを食べるのを見ているとオスカルはほっとした。
    さっき すごくアンドレが大人に見えたが 
    こうしているとやっぱり 色気より食い気のようだ。

    パクパク食べるアンドレを見て オスカルはまたも次の手を考えついた。

    (つづく)
    スポンサーサイト

    コメントの投稿

    非公開コメント

    あの手この手で、アンドレに 好きなの〜!光線を飛ばし続ける14歳、中2のオスカル様。この歳頃は、女の子の方が積極的なんですよね。
    さて、次はどんな作戦なのでしょうか?

    Re: タイトルなし

    18世紀ではこのぐらいの時は アントワネットさまのお輿入れの時期で、
    近衛隊の仕事をしていたオスカルさまも
    現代なら 可愛い恋する女子中学生なのです(*^^*)

    次はオスカルさま、意味もわからず、天然な作戦に出てしまいます。
    よろしければ読んでくださいね♪

    sidetitle最新記事sidetitle
    sidetitleプロフィールsidetitle

    青林

    Author:青林
    ”ベルサイユのばら”の二次創作サイトを作っています。ぜひ遊びに来て下さいね。

    青林サイトへ

    ただいま、コメントへのお返事は基本的にはしておりませんが、頂いたコメントは大切に読ませていただいています。ありがとうございます。

    sidetitleカレンダーsidetitle
    08 | 2017/09 | 10
    - - - - - 1 2
    3 4 5 6 7 8 9
    10 11 12 13 14 15 16
    17 18 19 20 21 22 23
    24 25 26 27 28 29 30
    sidetitleカテゴリsidetitle
    sidetitleリンクsidetitle
    sidetitle月別アーカイブsidetitle
    sidetitle検索フォームsidetitle
    sidetitleQRコードsidetitle
    QR